2007年06月08日
【Touch!eco】
仏の超高視聴率エコ番組 冒険家が挑む地球絶景
世界の自然をテーマにしたフランスの高視聴率番組
「ウシュワイヤ」。
「ウシュワイヤ」とは世界最南端の町の名前で
「地の果て」を意味します
想像を絶するチャレンジを続けるのはこの人、番組の司会者で、
冒険家のニコラ・ユロ(52)さん。

○パリにて
七尾:
「この人、知ってる?」
「ニコラ・ユロー!!!」

フランスのある新聞の世論調査ではジダン選手に並び、
フランス人に愛される人3位にランクイン。

さらに、先日の大統領選挙では、
有力候補にも浮上していました。
市民から絶大な人気をほこるこの冒険家、
一体どんな人物なのでしょう訪ねてみました。
七尾:
「こんにちは」
ユロ:
「ようこそ来てくれました。ニコラです。」
ここが冒険家、ユロさんの部屋です。

ユロ:
「マチュピチュから来た“ピチュ”です」
七尾:
「ピチュ!」

南米マチュビチュでユロさんについてきたという犬も出迎えてくれました。
七尾:
「“ウィシュアイヤ”を通じて何を伝えようとしているのでしょうか。」
ユロ:
「“ウィシュアイヤ”が始まってもう20年になりますが
私と一緒に番組も変化しているのです。
20年前の“ウィシュアイヤ”はただ旅と冒険の番組でした。
当時の自分にとって地球とは遊びのための広い大きな場所だと思っていました。」

「地球は遊び場」というユロさん。
世界中のあらゆるところを気球や、パラグライダーを使って
自由自在に飛び回ります。
沸き上がる、マグマ
その真上をなんと、ロープ一本で横断。
防護服を着て、マグマのすごそばまで迫るユロさん。
うって変わって、今度は氷点下の海へ。
氷の中から小さな生き物を見つけました
岩影に暮らす鳥やそこに咲く花も見つけました。
こんなに厳しい条件の中でもしっかり生きているのです。
私たちが、決して目にすることがない地球の命の姿を、
ユロさん独自の視線で伝えつづけています。
しかし・・・
ユロ:
「次第にこの地球とは小さくて、脆いと感じ、
保護しなければならないと思うようになりました。
20年前に見ることの出来た多くのものが消滅したり、
衰えてしまったんです。」
「美しい地球を見せたい」その思いで、始めた番組
しかし、いつしかユロさんが感じ始めた「環境破壊」という、現実。
番組では、無惨な姿を映し出すようになりました。
視聴者は、どう感じているのでしょうか。
番組の視聴者:
「自然を見ることで、地球の大切さを自覚させてくれたよ。」
番組の視聴者:
「環境に注意を払うようになったわ。」
こちらの主婦、ユロさんが書いた環境を守るための冊子を
読んでいるといいます。
ユロさんの影響で生活も変わりました。

主婦:
「これは洗濯用の洗剤です。」
主婦が取り出したのは、木の実。

排水を汚さないよう洗剤の代わりに使っています。
七尾:
「汚れは落ちますか?」
主婦:
「木の実一袋で家族1年間の洗濯が可能です。」

フランス人の「環境意識」に影響を与えてきたユロさん。
新たにこんな行動を起こしました。
今年1月、当時の大統領候補者たちがサインしているのは、
ユロさんが作った、「環境のためのPACT」。

PACT(パクト)とはマニュフェストの逆で、
市民から候補者へ突きつける政策です。
二酸化炭素税の導入など、5つの環境政策を
次々と有力候補者たちに署名させ、実現を託しました。

一時は大統領候補者に名前の挙がっていたユロさん。
七尾:
「今回の大統領選の結果を受けまして、
次回は出てみようかと思いますか?」
ユロ:
「次回私が立候補しなくてもフランスが
環境の現実を考える社会になっていることを望みます。
これからに期待しましょう!」
冒険家気分も少し、味あわせてもらいました。
ユロ:
「私たちはみんなで大きな地球という船に乗っていると思うのです。
今行動を起こさないと、今世紀末には手遅れになってしまいます。」
「地球を知ることが、環境のために役立つ」というユロさん。
冒険はこれからも続きます。


