2007年08月20日
「学校って、なに?」
生徒とどう接するか…教師が予備校で学ぶ
<8月14日(火)放送>
東京・新宿にある「大手進学塾」。
ここで一風変わった授業が行われていた。
その名も「教師力養成塾」。

真剣なまなざしで授業を受けているのは
小学校から大学の現役教師や教員志望者たち。
ここで教師たちが学ぶのは「子供たちのやる気を引き出す力」。
進学塾が編み出した「授業のテクニック」を短期間で効率良く身につける。
なぜ「教師力養成塾」が誕生したのか?
実はいま、教育の現場は問題山積なのだ。
例えば、2002年度に導入された「ゆとり教育」の「総合学習」。
生徒の学習意欲を引き出すテーマ設定からその指導手段など、教師個人に課せられる業務が増加している。
ベテラン教師が後輩の教師に教えるテクニックを伝授しようとしても、その時間すらない現状。
そうした中、注目を浴びているのが「教師力養成塾」だ。
「教師力養成塾」の生徒・石井学さんは、都内にある中高一貫の私立の男子校で教鞭を執る、教師歴6年目の熱血漢だ。

石井さんの一日は午前6時30分の登校から始まる。
授業前の教材作り。
石井さんが授業以外で最も時間をかけている作業だ。
午前8時40分、1限目の授業が始まる。
生徒と同じ目線で授業に望みたい・・・、
挨拶も教壇の上からではなく生徒と同じ目線を心がける。

そんな石井さんは生徒から兄貴的存在として慕われている。
休み時間や放課後も、生徒達への対応を最優先し、
精力的に向き合う。
この日、学校を出たのは午後10時。
授業以外の様々な業務を終えての家路だ。
教師として自分の出来ることに全力投球するのが
石井さんのスタイル。
しかし熱意とは逆に自分を磨くための時間は少ない。
『仕事や職場での負担』について行った文部科学省の意識調査によると、「残業が多い」「以前よりも忙しくなった」など業務に追われる教師たちの悲鳴が聞こえてくる。
そして驚くことに3人に1人が「今のままでは長く続けられそうもない」と回答していた。

教師としての情熱を維持しながら自分をどう向上させて行くのか?
教師に突きつけられている問題は、今、
多くの学校に突きつけられている課題でもある。
教師力養成塾では生徒の「やる気を引き出す」ポイントは
教師が「授業を始めるまでの空気感」作りにあるという。
そして普段、当たり前の様にやっている生徒との基本的な関係を見直していく。



やる気のある教師ほど時間に追われてしまう今の教育現場。
果たして「教師塾」は教師達の心強い見方に成るのだろうか・・・。

