2007年03月29日

40人の中国人高校生に聞く 村尾信尚

<3月9日(金)放送>

中国各地から集まった総勢40人の高校生と村尾信尚キャスターが対談。
2月26日、NEWS ZEROのスタジオに中国の高校生40人が
やってきた。
日中21世紀交流事業、外務相の外郭団体による招きで
来日した彼らは滞在期間中日本の高校に体験留学した。
さらに、ホームステイを通じて、日本の家庭生活も体験。
日本という外国でおよそ1ヶ月生活した彼等の目に
この国はどのように映ったのだろうか。

彼らが日本で買ったお土産から、将来の夢、
今までと現在の日本観などまで、
村尾キャスター・鈴江キャスターがホンネを直撃した。

(※注:一部音声に通訳の入っていないものがあります。
ご了承ください。)

2007年03月27日

我が子を“盗聴”する親~いったい何のために?

<3月14日(水)放送>

いま盗聴器が街に氾濫している。
あるNPO法人の調べでは、
2005年の盗聴器全体の販売台数はおよそ35万台。
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ある販売店では、客から相談を受けるうち家族の間で盗聴器の使われる例が増えていることを知ったという。

取材を進めること2ヶ月。
我々は、我が子に盗聴器を仕掛けているという母親と出会った。
訪れたのはごく普通のマンションだった。

「こちらのお宅の中で盗聴器を?・・・」

コンセントにさしこまれたタップ。
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これが盗聴器だという。
普段はこの受信機を車に持ち込み家の外で子供の声を盗聴するのだという。
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「聞こえます、聞こえます?」

それは紛れもなく盗聴器からの声だった・・・。
しかし、この母親はなぜ盗聴器を使うことにしたのか。

A子さんは、現在40歳。夫とは離婚して、
女手ひとつで、上は17歳から下は1歳まで、5人の子供を育てている。
仕事をしながら家族を支える1日は非常にハードだ。
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真夜中の2時すぎに仕事に出かけ、14~5時間も働く日々。
子供と向き合えるのは、毎日わずか数時間。
そうした中で、A子さんは、ある疑念を抱くようになった。
知らないうちに子供に何かが起きているのではないか。

最近、特に気になっているのは小学3年生の二男。
素行がおかしい。
様子をさぐるため、盗聴器をしかけることにしたのだという。

夕方、A子さんは二男に3人の妹の面倒を任せ、
買い物に出かけた。
普段、仕事の行き帰りなどに、車の中で、
盗聴器に聞き耳を立てるという。
母が聞き耳を立てていた時、部屋はどんな状況だったのか・・・。
A子さんの了解を得て、我々はカメラを置かせてもらっていた。

「おい!」
手前で問題の二男が怒鳴り声をあげる。
傍らの3人の妹たち。
ベビーベッドには飛び跳ねる二女と三女。

二男
「(ドンドンドン)うるさーい」

そのとき次男はベビーベッドに乗り込んだ。泣く二女・・・

二男
「(叫び)そうやってやればいいだけだろ!」

画面の外にいる妹を激しくののしる。泣き叫ぶ長女。

二男
「早くやれ!」

蹴っているように見える。妹たちに当たり散らす二男。

A子さんは盗聴するうち、二男が心にストレスを
抱えているのではと考えるようになった。

A子さんが家に戻ると長女が激しく泣いている。
A子さんはその理由を二男に問いただすが、

二男
「なんかさぁ・・・」

答えは要領を得ない。
先ほどまでの態度は影を潜め、大人しくなる二男。
実は、A子さんが家庭内で盗聴器を仕掛けるのは、
これが初めてのことではなかった。
実は1年前、長男に対して盗聴を行ったのが最初だった。
会話が全くなく、素行を知るため、やむを得えず始めたという。

盗聴器を仕掛けてわかったのは、長男が暴走族に入り、
いくつかの犯罪に手を染めていたという衝撃の事実だった。
警察沙汰にもなり、もはや手がつけられない・・・。
結局、長男は更正施設に預けた。
手遅れだった・・・A子さんはそのことをとても後悔している。

今後少しでも長く、二男との時間を作るよう努力する
というA子さん。
しかし、自分なりに結論が出せるまで、
盗聴は続けていかざるをえないという。

(※今回の特集の動画はありません)

2007年03月12日

シリーズこころの病とたたかう(1)精神科救急病棟に密着

<2月27日(火)放送>

大阪府豊中市にある、さわ病院。
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ベッド数は505。
この病院は国内最大級の精神科のスーパー救急病棟を持ち、
1日200名もの外来患者が訪れる。
時間外に運ばれる急患も多く、
一晩で5件に上ることも珍しくない。
眠らない病棟で、看護師は患者の対応に追われる。
母親の死が引き金となり、突如、親類に手を上げたという患者。
自分自身をも傷つける恐れがあるため、やむを得ず、
からだを拘束する処置が取られ、緊急入院となった。
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深夜になって、なんと高速道路を歩いていたという男性が
運ばれてきた。
この患者は元々、別の精神科の病院に通っていたが、
深夜の受け入れを拒否され、急遽、24時間体制のさわ病院に運び込まれた。
受け入れ態勢が不備の病院が多いため
スーパー病棟を持つさわ病院に集まってくるのだ。
ここに運ばれた急患のうち、およそ6割が入院となる。

入院した患者が治療を受けるのは、厳重に管理された病棟。
およそ半数は統合失調症。
しかし最近は、躁鬱などの気分障害も増加しているという。

廊下で寝ているのは、去年8月に入院した加藤さん。
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飴と野球帽が大好きな加藤さんは、統合失調症の治療を受けている。

取材中、突然、暴れ出す患者も。
こうした患者の暴力や自傷行為を防ぐため、
やむを得ず行われるのが、拘束処置。
ナースステーションから見渡せる廊下は、
鍵のついた2枚の扉で仕切られている。
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その奥に設けられているのは、重症患者を隔離するための
保護室。
不慮の事故を防ぐため、壁や床には柔らかい素材、
窓には割れないガラスを使用。
患者の徹底した安全管理に、病院側は余念がない。

この過酷な精神科病棟を、あえて職場に選んだ青年がいる。
さわ病院に勤務して1年になる引田看護師。
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幼い頃、両親を亡くした彼は、心に痛みを抱える人を救いたいと、
自ら進んで、この職を選んだ。
治療は薬で行うケースが多いが、
飲んだふりをする患者もいるため、看護師が必ず確認する。
しかし、以前より薬の量は減り、患者の負担は少なくなった。
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患者にとって辛いのが、眠れない夜。
この時間、夜勤の看護師は3人。
彼らはおよそ50人の患者に目を配る。

あの、野球帽の加藤さんが、隣の部屋がうるさくて眠れないと
やってきた。
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だが、それは、強い被害妄想による幻聴だった。
加藤さんの心を落ち着かせ、何とか、病室に連れ戻す。

こうしたやりとりが、精神科病棟では、夜毎繰り返されている。

夜勤の看護師に休む間はない。
30分に一度、全22の病室を見回り、患者に異常がないか、
目を光らせる。

患者からのナースコール。
眠れない患者たちは、それぞれに看護師に助けを求める。

その矢先、先程、寝たと思った加藤さんが。
幻聴で眠れない加藤さんは、
結局、この夜、4回も病室を出てきてしまった。
心の叫びを受け止めるスーパー救急病棟は、24時間、眠らない。

(※今回の特集の動画はありません)

シリーズこころの病とたたかう(2) 会社員やダイエット女性が…

<2月28日(水)放送>

大阪府豊中市にある、さわ病院。
国内最大級の精神科のスーパー救急病棟を持つ
この病院に駆け込む患者は、後を絶たない。
しかも、彼らは決して特別な事情を抱える人とは限らない。

元タクシー運転手の伊藤さんは、
スーパーで購入前の飲料水を飲んでしまったという。
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精神症状で運び込まれる救急患者は年々、増えている。
ごく普通の人にも忍び寄る、心の病。

かつて、メーカーに勤務していた鈴木さん。
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当時は、精神症状に悩む妻を看護していたという。
妻の看護を続けるうち、自らも躁鬱病を発症。
治療を続けながらも、転職を重ね、職を求めてきたという。
こうなるとは、思いもよらなかった。
一刻も早い社会復帰が彼の一番の望みだ。
普段の鈴木さんは、いたって穏やか。
しかし…深夜1時、ベッドに鈴木さんの姿がなかった。

眠れずに、床に寝転んでいたのだ。
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看護師が鈴木さんを落ち着かせ、何とかベッドに戻す。

些細なストレスの積み重ねが、
こうした行動を起こさせてしまうことがあるのだという。

心の病は男女の区別なく忍び寄る。
こちらは、女性患者の急性期病棟。
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現在、およそ50名が入院治療を受けている。

生活費を稼ぐため、不眠不休で働いていたという、吉田さん。
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ダイエット目的で覚醒剤に手を出し、精神のバランスを崩した。
自分の症状を冷静に説明してくれた吉田さん。
しかし、その直後、部屋に戻ると、彼女は急変した。
無数の虫が見えるらしい。
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吉田さんが入院して以来、
担当看護師の田中さんが欠かさずに続けているのが、
交換日記。
田中看護師との信頼関係は、吉田さんの大きな心の支え。
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いっぽう、症状が安定している患者は、社会復帰のトレーニングとして、週2回、外で買い物が出来る。
しかし、看護師にとっては、一瞬たりとも、気が抜けない。
危険な物を持ち帰らないよう、
持ち物を検査するなど、安全管理は徹底されている。
数日後、幻覚症状に悩まされている吉田さんを訪ねると、
彼女は保護室に移され、体を拘束されていた。
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聞けば、些細なことがきっかけで、
別の看護師に、暴力行為を働いてしまったという。

統合失調症に悩まされていた、元タクシー運転手の伊藤さん。
1ヶ月の入院治療を終え、我が家に戻れる日がやって来た。
これから、しばらく、彼は通院生活を続けることになる。
治療が順調に進めば、社会復帰は可能だ。
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しかし、一度、精神症状を患った人への世間の風当たりは未だ厳しい。
社会の受け入れ態勢が最大の課題だという。

(※今回の特集の動画はありません)

シリーズこころの病とたたかう(3) うつ病OLの闘病に密着

<3月1日(木)放送>

北海道、札幌。
ある、うつ病患者の女性が暮らす部屋を訪ねた。

ソファに寝ころび、テレビを見る小野田美奈子さん。27歳。
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うつ病を発症して1年あまりだ。
かつて通っていた会社の社員旅行の写真。
小野田さんは同僚との人間関係になやみ、
会社に行けなくなった。

実は、小野田さんは去年、いちど職場復帰に
トライしたことがある。
しかし、すぐに症状が悪化して、結局、会社はやめた。

いまは食事を買いに出るときと治療以外で部屋を出ることはない。

「まず身体がだるいとか。とりあえずもうベッドから起きあがれない状態。」

抗うつ剤、精神安定剤などを飲みうつ状態をどうにか押さえている。
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うつ病の症状が出ると、ベランダからの飛び降り自殺も考えるという。
なんとか、うつ病を治したい。
小野田さんはタクシーで、治療に通う。
人ごみではパニックの恐れがあるのだ。
かさむ交通費も、彼女を経済的に追いつめる。

小野田さんが通うクリニック。
彼女は、ここである特別な、グループ治療を受けている。
この日、8人のうつ病患者が集まった。
患者たちは数カ月間にわたり一緒に治療を受けているので顔見知り。リラックスできる環境だ。

ここで行われるのが演劇療法、サイコドラマと呼ばれる治療だ。
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現在サイコドラマを手掛ける医師、カウンセラーは
日本におよそ100人しかいない。

この日も横山医師は小野田さんのドラマを作り始めた。
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一番辛かったのは、何か。
それは、職場復帰にトライした日のことだった。

医師
「一番つらかったのは?」
小野田さん
「復職したとき…(医師:復職したての自分?)」
「1日目でパニクって泣きじゃくってここに電話してきた」

その、彼女はこんな状況におちいったという。

出勤は、5カ月ぶりだった。
しかし職場復帰初日、いきなり涙があふれ、呼吸も乱れる。

あわてて飛び出し、駐車場でしゃがみこんだ。
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クリニックに助けを求め電話したが医師や担当のスタッフとつながらず、パニックになった。

その状況を再現する。
駐車場の車にまで、役をあてはめる。
まずは小野田さん本人がその時の状況を再現してみせる。

小野田さん
「小野田ですけども、院長先生いますか」
スタッフ
「いま、(電話)できないんです」
小野田さん
「千葉さん、お願いできますか」
スタッフ
「いま治療で電話に出られないんです」
小野田さん
「分かりました」

こうして、その日の小野田さんの状況を
参加者全員で頭に入れる。
続いて、別の患者が、小野田さんの役を演じる。
小野田さん自身は、それを離れて眺める。
距離を置いて、自分を客観視させるのだという。

医師
「ご自分の姿見えますか?そこに立ってて。」
小野田さん役患者
「千葉さんとお話すことはできますか」
スタッフ
「千葉も申し訳ないんですけども今デイケアに出て、出れないんです」
小野田さん役患者
「また電話したいんですけど、いつごろだったらよろしいですか」
スタッフ
「12時半くらいにお願いできますでしょうか」
小野田さん役患者
「はいそしたらまたそのころ掛け直します」

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横山医師は、「車」役から小野田さん役に声をかけるよう、
うながす。

医師
「彼女に何か伝えてあげてください。じゃ、どうぞ。」

パニックにおちいる小野田さんを脇の「自動車」は、
どう見ていたのか。

小野田さん役患者
「はいそしたらまたそのころ掛け直します」
車役患者
「1日目にしてどうしたんだろう」

「はたから見たら、まだ職場復帰1日目じゃないか」と
自動車役は感じたのだ。
その車の言葉を通して、まだたった1日なのに、
焦らなくてもいいのでは、と気づかせるのだ。

あのときの自分を、今では笑いながら振り返れる小野田さん。
この、今の小野田さんから、過去の小野田さんにメッセージを送らせよう。
横山医師は、小野田さんを導いていく。

医師
「今のあなただから伝えてあげられる事は何かありますか?」

小野田さん
「焦るのはよくないっていうことを院長先生に教わって、
もう1年経ってそれは身に付いたことなので、
うん焦らないでもうちょっと休んでる期間を伸ばしたほうがよかったんじゃないかなって。」


「現在の自分から、過去の自分にメッセージを送る」。
ここに、うつ病を治すためのヒントがあるのだという。
「焦らなくても大丈夫」。
最後は、そのメッセージを、小野田さん自身が、受け取る。

車役患者
「1日目にしてどうしたんだろう」
医師
「だけどもうひとりの自分からメッセージが届きます」
小野田さん役の患者
「焦らなくても大丈夫だよ。」

なにげなく見える、こんな一言がうつ病患者には大事なのだという。

そして、ドラマの最後。
小野田さんはあのとき感じていた
同僚への「嫉妬心」のような、本来なら認めたくない感情も
みんなの前で口にすることが出来た。

小野田さん
「そうですね焦ってましたね」
医師
「この時はすごく焦ってた?」
小野田さん
「うん。仕事を取られたくないっていう思いがあって。
焦って、うん。仕事に行ってたっていう感じですね。」

サイコドラマが終わると、患者達はその日気づいたことを話し合う。

「そうやって困った時電話できる相手がいるのってすごいいいなあって。」

「自分にもそういう時って絶対あるなっていうのは
感じましたね。で僕が心がけてることなんですけど、
一呼吸置くことっていうのが焦りを取るのには
すごく有効的なんじゃないのかなって感じましたね。」

理解しにくい自分の心の病の原因に気づかせてくれるサイコドラマ。彼女は春、就職活動を開始する予定だ。

(※今回の特集の動画はありません)


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