<12月5日(火)放送>
今、日本では空前のペットブームを迎えていて、ペットの数は急速に増え続けています。
その数、2500万頭以上。更にペットブームに後押しされ、ペットの為のビジネスも花盛り。
もうペットは家族同然の存在となっています。
しかし、こうした微笑ましい光景の裏側では、ペットをゴミ同然に捨てる飼い主も急増しています。
捨てられた犬や猫は動物管理センターなどに収容され、殺処分されることになります。
その数は年間39万頭、1日1000頭以上が殺されている計算になります。

東京の ある専門学校で写真展が開かれていました。
そこで、知花くららが見たのは、悲しそうな表情の犬たちばかりでした。

飼い主に捨てられ、動物管理センターで、ただ殺されるのを待つしかない犬の姿。
これらの写真は、「どうぶつたちへのレクイエム」という本に掲載されている写真です。
今、大きな社会問題になっている動物たちの殺処分。
なぜ、こんな事態が起きているのでしょうか?
ブリーダー協会の理事で獣医でもある富澤さんは、売り手と買い手、両方の意識に問題があると指摘します。

はやりにあわせ、人気のある犬種を繁殖させる売り手側。
一方、飼う側もはやりが過ぎ、手に負えなくなると最後は、動物センターに捨てるという悪循環。
こうした実態を取材しようと私たちは、全国77箇所の動物管理センターに取材を依頼。
その中でたった1つ、福岡県にある動物管理センターが、カメラが入ることを許可してくれました。
ここは、捨てられた犬や猫たちが、殺される場所。
残酷な現場を直視してもらうことで、“ひとつでも多くの命が救われるのなら・・・”そんな想いで取材に応じてくれたのです。
収容されている犬たちの多くは、直接、飼い主が持ち込んだといいます。
中には産まれてすぐダンボールに入れられ置き去りにされた子犬たちもいました。
動物管理センターに収容された犬たちの抑留期間は、たった3日間。
72時間のうちに、飼い主があらわれるか、その後も、新しい譲渡先が見つからなければ殺されてしまいます。
しかも安楽死ではなく二酸化炭素による窒息死、一頭当たりの費用は78円・・・。
こうした処分方法は狂犬病予防法という法律で規定されているのです。
福岡の動物管理センターでは職員が犬たちの命を救おうと、インターネットで犬や猫の情報を公開し、引き取り手を捜しています。

こうした活動によって、10%ほどだった引き取り率は、50%近くにアップしたといいます。
しかし問題の本質は身勝手な飼い主と売り手側が命をモノとして扱う現実があるのではないでしょうか。
(※今回の「くらら@ゲンバ」の動画はありません。)
<問い合わせについて>
・捨て犬の状況などについては、お住まいの自治体の動物管理センターなどにお問い合わせ下さい。
<番組内で紹介した文献>
・「どうぶつたちへのレクイエム」 児玉小枝 著 日本出版社
・「ペット六法」 誠文堂新光社
<番組内で紹介した写真展>
・「どうぶつたちへのレクイエム」の著者らが主催しているもので、今回は東京・錦糸町にある専門学校で開催されていた様子を取材しています。
現在および今後の開催状況は不明です。